2025/07/06

Taiwan Today

文化・社会

台湾の小学生合唱団、ウィーンの国際コンクールで金賞

2019/07/24
海外の音楽コンクール初出場ながら、ウィーン国際合唱コンクール&音楽祭の民謡部門で金賞に輝いた青葉小学校の合唱団19名。コンクールでは、ルカイ族の伝統的な衣装を身に付け、ルカイ族の民謡を披露した。(青葉小学校提供、中央社)

台湾南部・屏東県三地門郷の青葉国小(小学校)の合唱団は、オーストリアで行われた「ウィーン国際合唱コンクール&音楽祭(Vienna International Choir Competition & Festival)」で、民謡部門の金賞に輝いた。合唱団は小学一年生から同六年生までの19名で構成され、今回が海外で行われるコンクールへの初出場だ。台湾先住民族・ルカイ族の音楽で栄光をつかんだ合唱団は、「台湾の光(誇り)」と称えられた。

三地門郷は屏東最大の先住民族・パイワン族の集落がある。そのような中にあって、青葉村は唯一のルカイ族の集落だ。青葉小学校は、在校生がわずか40名ながら、ルカイ族に古くから伝わる民謡を継承して歌っている合唱団が、数々の実績を残している。今までに6年連続で「全国師生郷土歌謡コンクール」の「特優」に選ばれ、台湾北部・台北市にある総合芸術文化施設、国家両庁院(ナショナル・シアターとナショナルコンサートホール)のナショナルコンサートホールで3回、さらにイタリアとカナダでも招きを受けて、歌声を披露したことがある。

招きを受けて、ウィーン国際合唱コンクールに出場した青葉小学校の合唱団は、伝統的な衣装を着て、ルカイ族の民謡「採百香果(パッションフルーツ狩り)」、「緬懐(偲ぶ、懐かしむ)」の2曲を歌って、歌謡部門金賞の栄光に輝いた。

青葉小学校の合唱団は今後も、ウィーン、スロバキア・ブラチスラヴァ、チェコ・プラハなどの音楽祭に参加して公演を行う予定。さらに多くの人々に、ルカイ族の歌声と台湾の伝統文化を紹介したい考えだ。

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